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    2012/08/31 Fri
    家業である焼き物の仕事を始めて、7年
    宇治という土地で、器を作りながらどんどんと強くなってきた想いがあります。

    それは、現代のリビングに「茶の間の再生」をしたいという願いです。

    器箱


    茶の間という言葉はあっても、現代に茶の間と呼べるスペースはありません。
    「茶櫃(ちゃびつ)に急須」は、「冷蔵庫にペットボトル」に変わりました。

    ちゃぶ台に茶櫃(ちゃびつ)が定番だった頃、
    茶の間は家族が日常を共有する大事なスペースだったのではないでしょうか?
    それに比べて、現代のリビングに家族が共有する時間がどれ程残っているでしょう?
    テレビが各部屋にあり、さらにスマホ。家族で共有する時間は減り、一人の時間が増えるばかりです。
    そんな時代だからこそ、「茶の間」が必要だと思うのです。

    宇治で焼き物を作る家に生まれ育ったからこそ感じること。
    それは、「お茶と器はコミュニケーションツールになれる」ということです。
    「お茶を淹れる」「 お茶を飲む」そのコミュニケーションの成立する場、時間がまさに「茶の間」だと思います。

    お茶を通してコミュニケーションが生まれ、家族の絆、夫婦の絆が深まる。
    例えば、「仕事一筋のご主人が、退職を期に奥様に毎日お茶を淹れる」
    そんな光景の「茶の間」を再生することが私の願いです。

    その願いを実現して行くための小さな一歩を踏み出します。
    9月12日から〜25日まで、伊勢丹新宿にてイベントをさせて頂きます。

    このイベントでお披露目させて頂くのが「器箱〜kibako」です。
    この「器箱〜kibako」に「茶の間の再生」の願いを込めています。

    器箱は、現代のリビングを「新しい茶の間」にする試みです。
    日本の伝統的な手仕事を、いかに現代のリビングに溶け込んだ存在とするかが、
    「茶の間の再生」への最初の課題です。その課題に二人の大きな協力を得て取り組みました。
    この器箱という全く新しい茶櫃には、朝日焼の茶器だけでなく器箱の為に特別に作って頂いた開化堂さんの茶筒が入ります。
    開化堂の八木様には、大変お忙しい中ご無理を聞いて頂き、宝瓶(急須)に高さを合わせて
    オリジナルサイズの茶筒を作って頂きました。
    そして、茶器と茶筒を入れる新しい茶櫃としての器箱は、永野製作所さんにお願いしました。
    フィンランドで家具制作に携わられ、宇治で工房を立ち上げられた永野さんに
    現代のリビングにふさわしい、北欧家具のようで、かつ日本的な箱を作って頂きました。

    お二人とも私の想いに共感して頂き、無理を申し上げて出来た器箱は、
    「これをリビングに置いて、お茶を淹たい」
    と思って頂ける出来栄えになったと、私は思っております。

    「茶の間の再生」という私の願いの実現の為には、まだまだ小さな一歩です。
    でも、私にとっては大事な一歩です。
    器箱にご協力頂いた開化堂の八木様と永野製作所の永野さんには心より感謝を申し上げたいと思います。

    そして、この長い文章を最後まで読んで下さった皆様にお願いがございます。
    私の願いは、微力な私一人ではきっと実現のしない夢でしょう。
    どうすれば、「茶の間の再生」が成るのか。具体的な道筋が見えているわけではありません。
    しかし、私は出来ると信じています!
    日本人にとってお茶は、切っても切れない身近で大事なものだからです。

    もし、この想いに共感して頂けたなら、
    私の願いの実現にご協力頂ければ幸甚に存じます。

    未熟な私に、お知恵を貸してください!
    ご一緒に何かしてやろう!という方。ご連絡ください。
    伊勢丹に行ってやろう!という方。とても嬉しいです。
    シェアしてやろう!という方。本当にありがたいです。

    そうだ、お茶を淹れてみよう!という方が一人でも居れば、この文章を書いた甲斐があります。

    長文を読んで頂き、ありがとうございました。


    朝日焼 松林佑典


    器箱



    Category: 自己紹介
    Tag: 急須 茶器 宇治
    2012/08/17 Fri
    ~お茶はサービス?~

     「お茶」という単語は、「茶」そのものを表したり、「茶道、茶の湯」の事
     を指す場合、「お茶を飲む時間」から転じて「休憩時間」や「おしゃべりの
     時間」に使う場合もあります。

     それだけ日本人にとって、「お茶」というものが親しまれ、深く根付いてい
     る証拠だと思います。

     今回は、そんなお茶の中でも食事に行ったお店で出されるお茶について書か
     せていただきたいと思います。

     日本国内で食事に出かけると、ほとんどのお店でお茶(もしくは、お水)が
     無料で出されます。日本人であれば当然のこととして特に気にも留めないで
     すし、逆に外国や日本の一部のお店でも有料の水を頼まなくては、出して貰
     えない場合には、それが妥当なことだとは思いながらも、少々抵抗を感じて
     しまいます。

     それは、無料なのではなく食事代の中にお茶の料金が含まれているとも言え
     ますし、お金の事を気にせずお茶を飲める日本の習慣として大変優れたもの
     だとも思います。

     しかしながら、以前、ある料理屋さんとお話している時に、もう少し良いお
     茶をお出ししたいと思っても、無料でお出しする以上、お茶に掛けられるお
     金というのは限られてしまう。出来れば、ちゃんとお茶代を頂戴して、本当
     に良いお茶を料理と共に味わって欲しい。と仰っていました。

     確かに、無料の中ではお店としても提供できるものに限りがあると思います
     し、お客さんにしても無料のものに期待値がもともと高くないので、そんな
     に多くを求めることはないのでしょう。
     
     このような習慣の結果、私たちは実は日本茶文化の豊かさの一部を損なって
     いるのではないでしょうか?

     飲み物としての日本のお茶が持つ奥深さ、繊細さ、それに対する生産者の想
     いといったものは、ワインにだって負けない日本人の誇るべきものだと私は
     思いますが、私たちがお店で何の気なしに飲んでいる無料のお茶によって、
     そのお茶文化の一部を損なっているとしたら悲しいことです。

     フランス人にとって、食事の時にどのようなワインを飲むかというのは非常
     に大事な関心事であると云いますが、日本人にとって料理への関心に比べて
     その時に出されるお茶への関心は低いと云わざるを得ないでしょう。

     もし、料理代とお茶代が別だとすれば、客の方もお茶での満足感を求め、お
     店の方も、「これがうちの選んだお茶です。」とより上質なお茶をお客さん
     に提供するのではないでしょうか?

     そのことが、さらに良いお茶を産み出す生産者のモチベーションになり、今
     よりももっと豊かな日本茶文化を育んでいくのではないかと、想像を膨らま
     せ、少し大それたことを書きました。

     もちろんすべてのお店でお茶が有料になればいいなどとは思いませんが、も
     し食べに行った料理屋さんで、お茶が有料であれば気持ちよく払って、料理
     とともにおいしいお茶を愉しみたいと思います。

    朝日焼の急須、宝瓶はこちら
    asahiyaki.co.jp
    2012/07/21 Sat
    ~親と子の陶芸教室と「砂場あそび」~


     毎年、夏休みの恒例として朝日焼では「親と子の陶芸教室」を開催してまい
     りました。今年は、方式は違いますが大阪南船場教室でも「親と子の陶芸教
     室」を開催させて頂きます。


    「土をこね、器を作る」ことで何を子供たちに感じてもらいたいか。何を学ん
     で欲しいか。ということを少し書かせて頂こうと思います。

     「砂場遊びの効能」というものがあると私は思っております。自分が小さい
     時に砂場でどんなものを作って遊んでいたのか、記憶は定かではありません
     が、山を作ったり、トンネルを掘ったり、お城を作ったりしたように思いま
     す。

     砂に水をつけると固まりやすくなって、作りやすい。水をつけすぎると逆に
     崩れやすくなってしまう。そんなことを体験しがら学ぶことは本当に多いで
     す。

     中でも建設的思考と忍耐。この二つは砂場遊びの効能の代表格です。
     砂で何かを作り上げる為には、順序立てて少しずつ作っていくしかありませ
     ん。

     途中で失敗したら、またその部分を直しながら進んできます。
     砂場ではテレビゲームのように途中で保存しておくことも出来ませんから、
     やり始めたら最後まで頑張らないと、飽きたので他のことをするということ
     もできません。

     嫌になって壊してしまったら、今まで作ってきたものが無残な姿になってし
     まったものを目の当たりにして後悔です。簡単にリセットということもでき
     ません。

     それだけに完成した時の達成感は子供ながらに感激を覚えます。
     こういった経験を小さな時にすることによって、粘り強く完成を目指してプ
     ロセスを踏みながら物事に取り組む建設的思考と、途中で投げ出さずに頑張
     る忍耐強さを獲得することができます。

     現代の子供たちが、昔の子供と変わらず「土いじり」が好きなのは教室に来
     てくれる子供たちの表情を見ていると分かります。ただ、昔に比べて、「砂
     場遊び」や「土いじり」を簡単にできる環境の子供たちは減っているのでは
     ないでしょうか?

     「親と子の陶芸教室」に来ている子供たちには、少しでも「砂場遊び」の延
     長としての「土いじり」「器づくり」を体験して欲しいと思います。

     また、親御さんには昔の「砂場遊び」を思い出しながら、土に触れるひと時
     を楽しんで頂ければ嬉しいです。


    宇治 作陶館 (0774-23-2517)

     夏休みに親子で作陶体験してみませんか?
     器の型の上に平たい粘土(タタラ)を乗せて、手のひらで馴染ませながら形
     作ります。
     小さいお子様でも十分楽しんでいただけるかと思います。また、電動ロクロ
     の体験や窯元内の見学もしていただけます。
     作られました作品は夏休みの自由課題として2学期の始業式までには、焼き
     上げます。

    ----------------------------------------------------
     【日程】
      8月5日(日) 午前の部:10時00分~午後12時00分まで
             午後の部:13時30分~午後15時30分まで

      8月12日(日)午前の部:10時00分~午後12時00分まで
             午後の部:13時30分~午後15時30分まで
     【受講料】
      おひとり3000円(土代、材料費含む)

      作品は8月下旬に焼きあがります。
      作品の発送をご希望の方は別途、送料を頂戴します。
    ----------------------------------------------------
    http://www.asahiyaki.com/sakuto/parents.html
    ---------------------------------------------------



    大阪 南船場 (06-6282-7893)

     お子様の夏休みの宿題にもお使いいただけます、夏休み親子体験レッスンを
     開催します。
     今回は電動ロクロの体験をお選びいただくこともできます。
     
     期間: 7月21日(土)~8月10日(金)
     の三週間で体験のご予約をいただける方。

     体験内容:
       
       ひねり 通常\3,150を\2,100にて
       ロクロ 通常\3,675を\2,625にて

     注意点:

     お盆明け19日(日)からお渡し可能です。(発送も可能:別途送料必要)
    仕上げはお任せとなりますので、どちらも1日体験(制作のみ)です。
     お子様だけや親子での体験は可能ですが、大人だけの参加はできません。
     釉薬の色は朝日焼の特長ともいえる宇治の土味を生かした御本手です。
     (ごほんで/白色にピンクの斑点)となります。

     ご予約はお電話にて。
     <親子体験レッスン>とお伝え下さい。

    大阪、心斎橋の陶芸教室 朝日焼陶芸教室 南船場



    2012/07/18 Wed
    今日はカリキュラムクラスの合評会。



    写真の蕎麦猪口も生徒さんの作品です。
    よい雰囲気ですね。
    合評会は、三カ月掛けて作った作品をお渡しするとともに、
    ご自分で作られた茶碗でお茶を飲んで頂きます。
    毎回、様々なお菓子を用意するのですが
    この暑い日には、やっぱり涼しげなものが好いと思い、葛饅頭にしました!
    教室の近く、難波神社のまえの村嶋というお菓子屋さんです。
    うっかり写真を撮り忘れましたが
    美味しかったです!

    初めて使いましたが、今後も使えそう。
    南船場の周りにはいろんなお店があって楽しいです!
    Category: 陶芸教室
    2012/07/11 Wed
    先週の日曜日は朝日焼松露会の月釜でした。



    待合のお軸は、第二次世界大戦中にユダヤ人にビザを発行することで多くの人の命を救った杉原千畝さんの奥様、幸子様の筆です。



    横に置いてあるワインはゴラン高原で作られたもの。
    お茶席のテーマは平和。

    暑い梅雨の中でのお席を涼やかなお道具で
    そして、平和への願いを込めて。
    素晴らしいお席でした。

    ワインの代わりに、
    席入り前に、紫蘇ジュースを振舞われるご趣向も。



    さわやかな甘みで、素敵なご趣向でした!
    Category: 窯元etc

    プロフィール

    ゆうすけ@朝日焼

    Author:ゆうすけ@朝日焼
    京都の宇治で陶芸をしております。
    朝日焼という400年続く窯元の長男です。
    主にお茶で使う道具を中心に制作し、作家活動をしております。
    陶芸教室を宇治と、大阪心斎橋駅4分の南船場で運営しております。
    お茶と器の魅力をお伝えするため、ワークショップなどの活動も始めました。
    朝日焼の茶器を使って、お茶の淹れ方や宇治茶文化の魅力などをご紹介します。
    ワークショップやセミナーのご依頼があれば伺います。


    宇治、焼き物、お茶、日本文化を愛しております。
    自分の活動と、日々思うことを書き綴って行こうと思います。

    お気軽にコメントなどを残していただければ嬉しいです。

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